会員の皆様へ: セミナー「事業連携で成功する」開催しました
会員の皆様へ:
セミナー「事業連携で成功する」開催しました。
4月24日(水)にエキスパートオフィス会員向け無料セミナーを実施しました。
エキスパートオフィスセミナーでは、会員の皆様のビジネスに役立つセミナーを企画しておりますが、今回は、ほとんどの企業の皆様にとって活用するメリットがあると思われる「事業提携」について取り上げさせて頂きました。
事業提携のメリットは大きいと思いますが、しかし、現実問題として、どのような企業とどのような提携をするか?という具体論がないと「絵に描いた餅」となります。
今回、起業支援のエキスパートである、株式会社アリスカンパニーの長坂代表に、この「事業提携」をテーマにご講演頂きました。長坂代表は起業支援に長年携わっておられ、起業セミナー、コンサルティングから、資金調達まで、広範囲に企業の成長の手助けをされてこられました。
事業連携とは、自社が事業の拡大にあたり「やりたいこと」を定め、同志をみつけ、お互いに足りない点を補うことだと言えると思います。そして、講師のご説明で、大変印象に残ったのは、「事業提携は取引とは違う。」という点です。「取引」には、自分の立場を有利にするための交渉がありますが、「事業連携」は、両社にとってWin-winな関係を築くことがポイントとなります。
事業提携、つまり、外部にコラボレーション相手を見つけることですが、そのきっかけは、1)人手が足りない、2)顧客獲得のための知名度や信用力がない、3)新規事業を始める、或いは既存事業を拡大するにあたりノウハウが足りない、等があります。通常、この解決策として「従業員を雇う」という方法が一般的だと思いますが、固定費の増大や、必要とする人材の確保が難しいという問題があります。この点、外部コラボレーションを利用し成長を加速することが出来れば、これほどいい事はありません。
事業提携を利用するメリットが大きく、相性がいいのは「新規事業の立上げ」です。お互いの強みを持ちより、3年後、5年後どういう事業にしたいかというビジョンと役割分担が明確に共有できていれば、成功確率も上がります。既存事業での提携で起り得る利益相反という問題も少ないです。
また、事業提携で意外と効果があるのは、お互いの顧客を紹介しあえるという点です。言われてみれば、その通り、ということだと思いますが、意外と気づかない点です。
ベンチャー企業にとって、大手企業と資本業務提携を行うこともメリットが多いです。数%のマイナー出資であったとしても、大手企業と資本関係があれば、そこに信用力が生まれ、営業上、非常に有利です。
落とし穴もあります。そもそも1年で成果が出る事業はあまり多くありません。数か月やってみて成果が出ないということで、あきらめたりモチベーションが下がるようではだめです。また、本業が忙しく、片手間でやってうまくいくわけがありませんし、自社の利益のみを追求する姿勢でもうまくいきません。長坂さんの経験では、「提供するリソースは少なく、大きく利益を得たい」とする、企業行動を両社がとってしまうと、提携がうまく機能しなくなります。
そして、一番大事なことは、3から5年後のビジョンを定めて共有し、役割分担をしっかり決めて、業務提携の内容や利益・費用分担をしっかり覚書にしておくことだそうです。
エキスパートオフィスの皆様の多くは、少数精鋭で明確な「強み」を持っておられます。そこで、飛躍のために「やりたいこと」、そして自社に「足りないこと」を明確化しておけば、業務提携先として理想的な会社が、どんな会社かということもイメージしやすくなると思います。漠然と「いい会社と業務提携したい」ということでは、業務提携は実現しません。
5月には、エキスパートオフィス合同交流会を実施します。そこで、飛躍のために上述の様に「やりたいこと」、そして自社に「足りないこと」を明確化して頂き、また自社の業務内容を違う職種の方にも「わかり易く一言で伝える」工夫と、自社のPRポイントをまとめて置いて頂ければ、いい業務提携先をみつけるきっかけもできると思います。合同交流会には、長坂代表もご出席いただきますので、ご相談頂ければ、業務提携先のご紹介もいただけます。
今後ともエキスパートオフィスでは各界のエキスパートをお招きし、会員の皆様の日々の業務に役立つセミナーを開催して参ります。
日総ビルディング株式会社
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宅、落合