会員の皆様へ：セミナー「住宅ローンで不動産資産形成」を開催しました。

7月26日（金）にエキスパートオフィス会員向け無料セミナーを実施しました。

エキスパートオフィスセミナーでは、会員の皆様のビジネスに役立つセミナーを企画しております。今回は、弊社の宅泰雄常務取締役が、「住宅ローンで不動産資産形成」というテーマで講演を致しました。

不動産資産というと皆様どのようなイメージをお持ちでしょうか？

興味はあるけど…なんとなく危なそう、実際に買うとなると難しそう、と躊躇う方が多いのではないでしょうか？

宅常務は、大学卒業後、住友不動産株式会社に約30年間勤務され、住友不動産投資顧問株式会社社長、住友不動産株式会社執行役員財務部長、住友不動産カリフォルニア社社長を歴任されておりました。不動産業界のエキスパートである宅さんの、資産形成テクニックとは？

宅さんの実経験を元に、不動産資産形成のメリットや、様々なテクニック・ポイントをご紹介いただきました。

１つ目のポイントは、不動産投資をする際に、「利回り」を意識して物件を選ぶことだそうです。バブル当時、多くの人々が不動産投資を行う際に、この「利回り」をもっと考慮すれば、バブル崩壊はしなかったのではないかと言われています。立地、築年数、金額を考慮し、できる限り利回りを良くすることが、不動産投資成功の秘訣とのことです。

２つめのポイントは、住宅ローンと団信を最大限に活用することだそうです。なぜなら、金利を比較した際、住宅ローンで家を購入した方が、事業用ローンよりも低い金利に抑えることができ、更に住宅ローン控除を利用することで、実質金利ゼロで家を購入することが出来るからだそうです。また、団信をつけることで生命保険が不要になるメリットもあるとのこと。これらを活用することで、賃貸するより支払いを少なく抑えられることもあるそうです。

そして、3つ目のポイントは、頑張って2件目を購入することです。2件目からが資産形成になるためです。しかしながら、実際には、2件目なんてとても買えない、所有してしまうと不動産価格の下落リスクが心配、貯金してまずは元本返済した方が良いのではないか、と思われる方が多いのではないかと思います。

貯金は元本返済せず、貯めて2件目の頭金に回すべきだそう。１件目の物件は賃貸に出しますが、賃貸に出した家のローンは、テナントに返済してもらえることになります。自分たちで全て支払うと思うと大変に感じますが、賃貸に出せればその家のローンは、テナントに支払ってもらえる、ということですね。

不動産の値下げはリスクなのでは？ということに関しては、リスクではないと宅さんは仰います。

不動産資産の一番のリスクは、空室のリスクであり、これに備えるべきだそう。

どんなに利回りがいい物件であっても、借りてもらえなければマイナスになります。このようなリスクに備える為には、やはり、借りたいと思う人が多くいる物件を探す必要があるとの事です。

では、実際にどの様な物件を探せばいいのか？ということですが、考え方の一つとして、自分が住みたいと思う場所であることは、他の人も同じように住みたいと思う、ニーズがある場所であるとのことです。都心であり、できれば山手線内、新築は値段が高く、利回りが得られないことが多いので、それに拘らず中古も積極的に探すことです。築古でも、DIYすることで価値を上げれば、より高く賃貸することが出来、利回りを上げることが可能です。また、自分が面白いと思う場所や、楽しい場所には自然と人が集り、その土地の価値・需要が上がります。面白い場所・土地に価値があり、利回りが見込め、貸しやすい物件を見つける事がポイントだそうです。

その他にも、AIを利用したアメリカの不動産比較サイトのご紹介や、投資としての不動産の特徴、世界から見た東京の考察等、示唆に富んだお話をしていただきました。

また、最後の30分間は、ビールとお菓子をご用意し、ざっくばらんにお話しする質問タイムを設けさせて頂きました。参加者からの質問や意見も活発に飛び交い、有意義な時間をお過ごしいただけたのではないかと思います。