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サテライトオフィスとは?支店との違いや特徴・メリットをわかりやすく解説

サテライトオフィスは、本社以外の場所に設置されるオフィスで、柔軟な働き方を推進するワークスタイルです。その種類には、社内型、都心型、郊外型、地方型、プロジェクト型があり、それぞれ異なるメリットがあります。在宅勤務との比較や適した職種を詳しく説明します。

サテライトオフィスとは?

サテライトオフィス(英語:Satellite office)とは、勤務先以外の場所に設置するオフィススペースのことで、柔軟な働き方を推進するワークスタイルのひとつです。「サテライト」=「satellite(衛星)」という名の通り、本社を中心として衛星のように点在するオフィス拠点を意味しています。地方や郊外に住む方でも混雑を避けつつ時間を節約して通勤できたり、外回りが多い従業員がフレキシブルに作業ができたりと、働き方改革を推進したい企業がサテライトオフィスを活用した働き方に注目しています。

サテライトオフィスと支社・営業所との違い

**基本的には大きな違いはありません。**ですが、「支社」「営業所」が、その地域・エリアにおけるビジネス拠点としての機能を目的としているのに対して、「サテライトオフィス」は、本社(メインオフィス)と同等の作業が行える代替オフィスとしての機能を目的にしています。

なので、サテライトオフィスは、支社や営業所よりも小規模(少人数・小スペース)になることが多いです。オフィス形態としても、企業専用のオフィススペースを用意するケースもあれば、複数の企業が混在するシェアオフィスやコワーキングスペースを利用するケースもあります。

サテライトオフィスの種類とそれぞれのメリット

サテライトオフィスの種類は、社内型、都心型、郊外型、地方型、プロジェクト型の5種類に分けることができそれぞれメリットが異なります。

社内型サテライトオフィス

社内型サテライトオフィスは、本社や拠点の一部をフリーアドレス制のデスクとして開放し、移動が必要な社員が訪問時に自由に利用できるようにしたものです。これにより、別拠点での会議後に元の事務所に戻ることは移動時間分で作業時間が削られてしまいます。そのため、その別拠点でフリーアドレス制のデスクが用意されていることがあります。

都心型サテライトオフィス

都心型サテライトオフィスは、ビジネスパートナーとのコミュニケーション強化や移動時間削減に有効です。パートナー企業近くに設置することで密接なコミュニケーションが可能になり、営業先間の移動時間も短縮できます。また、本社と同様の作業環境が提供され、営業活動とオフィス作業がスムーズに行えます。

郊外型サテライトオフィス

「郊外型サテライトオフィスとは、郊外のベッドタウンなどに設置され、通勤時間の短縮や通勤コストの削減を目的としたオフィスです。これは、生産性が低下する通勤時間を削減し、満員電車によるストレスから従業員を解放することで、業務効率の向上を図るためのものです。また、育児や介護を行っている従業員が両立しやすい環境を提供し、優秀な人材の確保にも繋がります。

地方型サテライトオフィス

地方型サテライトオフィスは本社から離れた地方に設置されるオフィスで、多様な働き方を求める人材の確保、BCP対策、地方創生への貢献が主なメリットです。地元に拠点があることで異なる事情を持つ優秀な人材へのアプローチが可能になります。また、自然災害等のリスクを分散し、事業継続性を保つことができます。さらに、地方の雇用創出やビジネス活性化を通じて地方創生に貢献することも可能です。

プロジェクト型サテライトオフィス

プロジェクト型サテライトオフィスは、フレキシブルな組織編成が可能で、特定のプロジェクトの人員を確定させたり、必要に応じてオフィスの規模を変更したりすることができます。また、特殊なスキルや能力を持つプロフェッショナルな人材とマッチングするのにも適しています。ホラクラシー組織という、ヒエラルキーが存在しないフラットな体制で運用すると、個人の自由な行動を促進し、プロジェクトの柔軟な進行が実現しやすくなります。

サテライトオフィスと在宅勤務どっちがいい?

サテライトオフィスの設置を検討する際、必ず比較されるのが「在宅勤務」との違いです。どちらが良いかは事業内容によって異なります。在宅勤務制度があれば、サテライトオフィスは不必要と思われるかもしれません。しかし、在宅勤務を導入している企業の9割はサテライトオフィスが必要であると答えています。いったいなぜでしょうか。

参照:ザイマックス

在宅勤務ワーカーのアンケート結果によれば、在宅勤務にはいくつかの問題があり、ネットやシステム環境が本社オフィスに劣ることが多く、子供やペットがいる家庭では電話やウェブ会議が難しいとのこと。また、集中力を保つのも難しいという意見もありました。

さらに、在宅勤務ではインターネットセキュリティが問題となることがあります。家庭内の個人ネット回線を利用しているため、セキュリティが脆弱であることがあり、機密情報を扱う企業の場合は厳重な注意が必要です。

一方、サテライトオフィスを利用すれば、これらの問題は少なく、通常業務と同等の作業が可能ですし、セキュリティが整った環境で、個人情報や機密情報などの情報管理を行うことができます。

ただし、サテライトオフィスにはデメリットもあります。在宅勤務に比べるとオフィスの設備や維持管理費等のコストが高くなる事です。しかし、現在では設備が整ったレンタルオフィスやシェアオフィスが多く存在するため、これらを活用することも検討してみるとよいでしょう。

サテライトオフィスに適した職種は?

サテライトオフィスの場合は、外回り営業が多い職種、集中力が必要な職種、会議や電話など顧客対応が多い職種などが適しています。例えば、営業職やSE職、クリエイター職などです。在宅勤務だと行動量が制限され、集中力を保つのも難しくなります。仕事とプライベートのメリハリが付きにくくなることから、在宅勤務よりもサテライトオフィスを選択する企業も多いようです。

また、機密性の高い業務や職種がサテライトオフィスを設置する場合、専用スペースのあるレンタルオフィスが望ましいです。

まとめ

今回は、サテライトオフィスの活用法についてご紹介してきました。企業規模や業務内容によって、在宅勤務とサテライトオフィスを上手に選択し、それぞれの事業に合った運用を行っていくのがおすすめです。これからのビジネスの現場では、リモートワークがもっと増えていくと予想されます。エキスパートオフィスでも、サテライトオフィスとしてのオフィス利用も年々増加しています。メリット・デメリットをしっかり検討した上で、サテライトオフィスを活用していきましょう。

2020.04.10
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